2013年8月20日火曜日

正面の闇の擬似性
例えば眼をつぶれば、実体的な方向は定められなくなり、言語感覚によってしか認識が不可能になる。仰向けになって寝ているかもしれないが、もしかしたら自分の眼は暗い谷底をみているのかもしれない。言葉によって「向き」を定めばければ、精神はよくわからない想像に引きづられたまま眠りにおちる事になる。精神の方向性を定めるのは多かれ少なかれヌーメン的表象言語、もしくはその対象に位置する生的本能根ざした言語。
正面の暗闇が擬似的であるが故に、世界はある「イメージ」の広大さを最初に獲得する。

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